上映会にむけて思うこと

 

 

「内部被ばくを生き抜く」上映会にむけて、

主催者の私たちが思うこと。

あれから1年半が経過しようとしています。
あの日以降僕等は得体の知れない不安をずっと抱えたままでいます。
たくさんの情報の中で何が真実で、何が真実では無いのか?
僕等の感覚も上手くジャッジメントが出来ないことが
多くなっている気がします。
例えばこの映画を観ることで、自分自身の感覚を
いちどリセット出来たらと思いました。
改めて僕らの日々がおだやかになることを祈って。

-田仲昌之 Masayuki Tanaka 

3.11から一年半を過ごした今、
必要なのは想像力なのではないかなと思っています。
個人的には想像力って人間が本来持っている本能の一つだと思うのですが、
楽や便利に流れると、どうしても鈍ってしまいがち。
原発問題はもちろん、日常の些細なトラブルまで、
多くのことが想像力の欠如に起因している気がします。

“放射能”っていう視覚や嗅覚では察知できない、
実感しにくいものに対して向き合っていくのにも、もちろん想像力が必要。
映画観賞を通じ、正解を探すのではなく、
自分の内の声に耳を傾けるような、
そんなきっかけになる時間を共有できたら嬉しいです。

-本間裕子 Yuko Homma

今までの鎌仲さんの映画は
「衝撃的な真実を伝えながらも、一筋の救いがある」ものばかりだった。
それはジャーナリスト目線のドキュメンタリーだったからであり、
この事実を知ることが何よりも大切である、と作品は語っていた。

しかし今回は違う。
内部被ばくの問題は、ジャーナリスト目線では関わることができない。
自分が当事者にしかなり得ないからだ。

鎌仲さんは、答えを私たちひとりひとりに託している。

善と悪、希望と絶望、そういったわかりやすい結論は、
この映画には含まれていない(と私は思う)。
もっと、とてつもなくとんでもないものであり、
同時に、私たちの日常でしかありえないもの。
そんなことについての映画だと思うし、
それはそのまま、私たちが生きていかなければならない
この現実そのものなのだと思う。

ひとはひとりだけれども、だからひとりでは生きられない。
突飛とか斬新ということではなくて、
新しいものの考えかたが必要で、それをシェアして、
どんどんバージョンアップして、それをまたシェアしていくのが
これからの時代なのかなって思う。
全然知らない世界の、ものすごい巨大勢力のことなんかに
想いを馳せるんではなく、
明日スーパーで何を買ってどんなものを食べるか、
次の休みにはどんなことをして過ごすか、
そういう、当たり前の日常のことが「生きかた」なんだと思う。

答えはひとつではない。
だからこそ、それをシェアしたい。
自分の内側から、しっとりとあたたかくなれるように。
同じ考えのひとにも、違う考えのひとにも笑えるように。
そして、なによりも一緒に生きていくために。

-AYANA

コメントを残す